研究テーマといいますと、人、書物、インターネットから収集できると考えていますでしょうか?
私が学生だったころ、私はコピー人間でした。受験勉強で教科書や参考書の暗記の繰り返しのため、「考え」はどこかにあると思っていました。
大学の研究室に入り、「研究テーマ」を決めることになります。でも、コピー人間には「研究テーマ」を思いつくことはできませんでした。
以前、研究テーマの見つけ方についてこのブログで書きました。今回はその具体例として「風」で書きたいと思います。
あなたにとっての身近な「風」は何ですか?
日本列島は東西南北に広く、土地によって気候が大きく違います。北では雪が降るのに、南では海で泳げます。
そこから生まれる「風」と一言でいっても、北風、暴風雪、暴風雨、からっ風、台風、ビル風、砂嵐、隙間風、熱風、温」、扇風機の風・・・と、本当にたくさんありますね。
「風」を表す単位
風といいましても、体で感じたり、ススキが動いたりしますと実態が分かりますが、目には見えません。
ですので、風について数値化するためには、速度が分かりやすいでしょう。一定時間に移動する距離で表し、風速とよびます。
単位はm/s。1秒間に◯メートル進むという意味です。
風にまつわる自由研究のテーマの例(私だったら)
風速の測定装置
もし、風速をコントロールできる装置を持っていましたら、私は風速の測定装置を作ってみたいですね。
- 風車を動画で撮影して、風速と風車の回る回数の関係で速度を測定
- 糸を垂らして、風速と糸の角度(あるいは糸が波打つ形)の角度の関係で速度を測定
いずれも1文ですが、実際に装置を作成しますとたくさんの改善点が出てきます。この工夫の過程が研究です。
風発生装置を作る
みなさんは、風発生装置と考えたら何を思い浮かべますか?
扇風機があるでしょ?
では、その扇風機、風速は一定ですか?
強さが1、2、3とあるからそれに応じた強さだと思います
そう思いますよね
でも、実際に測定しますと、扇風機の風は一定ではありません。
多くの場合扇風機のファンは3枚です。凸凹していますね。
また、ファンの外側と内側では大きさが違うので、ファンから出される風の強さは異なります。
ですので、風発生装置を作る場合、どのような工夫をして均一な風にできるかが研究テーマとなります。
風速を一定にするために、あなたは、どんな工夫を思いつきますか?
風と障害物との関係
私たちが生活するうえで、風はときには怖い存在です。冬のビル風はとても寒いですし、最近では大型の台風が日本列島に上陸して被害も発生しています。
私たちが住む生活圏は、その風から人を守る工夫がされています。
どんなものがありますでしょうか?
そして、あなたなら、目の前にある工夫からどのような発展ができるでしょうか?
私は、歩くとき、バスに乗るとき、電車に乗るとき、いつも自由研究のテーマを想像しています。
自由研究は、大それたことから始めなくて大丈夫です。思いついたら、手を動かすことが大切です。
手を動かすうちに、頭が活性化し、頭が活性化したら、手がより精密に動くようになります。
ぜひ、未知を身近にしてくださいね
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