研究テーマは、研究のきっかけ、目標だからもっとも重要
と研究者だけでなく、一般の方々からもよくいわれます。
でも、みなさん、考えてみてください。
研究テーマって自分で見つけられますか?
難しいですよね。研究テーマの見つけ方は大きく分けて2種類あります。
情報から研究テーマを見つける
文献、本、テレビ、最近ですと、YouTubeで話題になっているものが手っ取り早い見つけ方ですね。研究の流れもほぼ確立されていますので、興味を持ったものをそのままフォローするだけで、目的の達成しやすくなります。
でも、この方法は、上記の利点があるものの2つの問題点がありますので、考慮に入れていください。
- たくさんの情報の中から研究テーマとして重要な情報を取捨選択する力が必要です。勉強量と分別が必要です。
- すでに記載されていることから、単にフォローしてしまい「研究」ではなく「追試」になりやすい点です。
情報を得すぎると、知らずしらずのうちに記載された流れにのってしまいます。研究の新しい扉がすぐ近くにあるのに、気づかずに通り過してしまうことがあります。
続いてきた流れから、最後にどう「研究」に舵を切るかが大切です。
身近な現象から研究テーマを見つける
私たちの周りを見回してみてください。何があるでしょうか?
都会でしたら、お父さん、お母さん、部屋、家、電気、電灯、窓、空、道路、電車、車、携帯、友だち、先生・・・
田舎でしたら上記の他に、草、木、林、森、土、土手、崖、山、川、砂、海藻、海・・・
たくさんありますね。でも、私が書いたのは単なる「文字」です。もっと見てください。
例えば空。
- 青い部分もあれば、白い部分もあります。
- 雲の形は変化します。
- 住む場所によって、雲のできる形やでき易さが違います。
- 風の速度によって、雲の形が変わります。
- 天気が予報できるところと難しいところがあります。
- ・・・
こんな感じでどんどんメモをとっていきますと、最後は自分の知らない壁までたどり着きます。
これってどういうことだろう・・・?
この地球には同じ人はいませんね。あなたが突き詰めた壁は唯一無二です。
研究はこんな素朴なところがスタート地点となります。これが唯一無二の研究テーマとなる場合が多いです。
問題点として、この場合、既存の情報と重なる場合もあります。最後に文献検索して新しいかどうかを確認する必要があります。