研究は小さな一歩から始まる
ノーベル賞を受賞した研究も、国の巨大な研究費を得て行われている研究も、始めは小さな一歩から始まっています。
大人の研究者も小学生のような自由研究レベルの研究からスタートしているんですよ
みなさんの自由研究、どのように始めていますか?
研究をするためにお金をかけると懐が寒くなる
ネットで検索してみますと、たくさんの情報に触れることができますが、きれいな道具が始めから用意されているのに驚かされます。
もちろん、そのように始めてもいいでしょう。でも、お金がかかりますね。
ネット通販で道具を購入しても、お小遣いから支払うのはとても痛い出費です。
これは、大人の研究者でも同じです。自由研究レベルの研究にお金はかけられません。
身近なものから道具を作る利点
最初の研究は、頭で想像し、身近なものを周りから、ゴミ捨て場からかき集め、道具を自作して始めます。
このような研究者を傍から見ますと、
この人、頭が変になったの・・・?
子どものようなことをして・・・
と噂されてしまいます。私もこのような話は何度かうかがっていますし、実際に見ています(笑)。
この研究者の行動を論文の中では、
〇〇するための△△を作って、測定した。
と無味乾燥な1文となります。でも、周囲から、ゴミ捨て場のようなところから、集めたパーツから作られた道具は、歪さがあり、その歪さを改善し、研究を進める過程で唯一無二の発想やノウハウが生まれます。
これは、新しく生まれた研究分野の第一人者の強みへと繋がります。
お金をかけない自由研究の大切さ
私は、子どもも大人も成長することに関しては同じと考えています。
大人の研究者が新しいことを始めるとき、身近なもので試行錯誤・創意工夫をします。子どもたちの自由研究でも同じことをした方がいいと私は思っています。
きれいな道具を作るよりも、
- 自分で想像し、考える
- 材料がある場所を探す
- 材料を集める
- 材料の組み合わせを考える
- 材料を組み立てる
- 組み立てた道具を使ってみて、問題点を結果を基に評価する
- 自分の理想型まで道具を作り上げる
- 本格的な実験をする
と継続し、進めた方がずっといいと思います。
子どもたちは、情報から何も得ていませんし、大人の私たちからも何も指導されていません。ですが、頭と手を使うことで、既存の教育以外からの自分に合ったオーダーメイドの教育を自分で創って受けていることになります。
この過程で子どもたちはどれだけ成長するでしょうか?
自由研究には、大人の私たちが考える以上の教育効果があると私は思っています。
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