私は小さいころは勉強のできない子どもでした。本もほとんど読まなかったですね。
そのまま大人になり、研究者となりました。
研究者は新しいものを自分の手を使って見つけるのが仕事です。そうしますと、論文に記載されていない未知を探さなければなりません。
結局、最後は勉強はしなければなりませんし、本も読まなければいけません(笑)
私の場合は勉強が後でしたので、実践が主の研究者になりました。
さて、子どもたちに研究を教えていますと、勉強ができる子とそうでない子に違いがあることが分かりました。
今回は、そのお話です。
勉強が得意な子の特徴
多くの子はネットからの知識が豊富です。記憶力もいいですね。そして、本を読むことも好きですので、言語化が得意です。
彼らの生き方は、勉強が嫌いだった私にとってもとても参考になります
ところが、自分で歩いて見つけたりするのは苦手なようです。行動も意見もどこかで聞いたことがあるようなものが多いです。
あと、何事も先読みが得意ですので、見切りが早いですね
勉強が苦手な子の特徴
勉強が苦手な子と言葉にしますと、悪い印象を受けますが、彼らはあくまで「学校の勉強」の成績が低いだけです。
ただ、自身の時間を持っているようです。言葉足らずですが自分が知っていることを、私にどんどん説明してくれます。
あっ・・・
これ、使えるかも・・・?
と思うような発言は、彼らからの方が実は多かったりします。
また、愚直に同じことを続けられる忍耐力が高いです。
子どもたちに同じこと(厳密には違います。)を繰り返し実験をさせます。そうしますと、彼らはハッキリと分かる結果になるまで実験を続けることができます。
彼らが出した数字を見るだけで、統計処理をしていないのに有意差かそうでないかが分かります。そのくらいの精度です。
文字からの情報と手からの情報の比率
便宜的に「文字からの情報」を勉強が得意な子、「手からの情報」を勉強が苦手な子として説明しました。
私は、自身の実体験からどちらも大切だと思っています。ですので、それぞれに属する子どもたちを一抱えにして一緒に研究をしてもらっています。
個々の子は一長一短あります。ところが、集団にしますと、それぞれの弱点を補い合い、それぞれの長所を学び合うことが始まります。
文字からの情報と手からの情報の比率にしますと、4:6くらいがいいのではないでしょうか?
割合の4は、「既知を知るために文字を読む」と「人に伝えるために文字を書く」です。でも、ここまででは過去と同じにです。
そこで割合の6の手からの情報が必要になります。少しだけ実験を多くすることで未知が見つかります。
私の場合は、実験中に新規に気づき手応えを感じていました。論文を読まなくてもなんとなく分かっていました。
これは過去に例があるな・・・
これだけの量をやって見つかったのだから、かなりレアなケースかも・・・?
とこんな感じです。
研究は、文字からの情報と手からの情報の比率をどれだけにすればよいのか最適は分かりません。子どもたちの成長に合わせ、比率を少しずつ調整しています。
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