小学生のころ図画工作の時間がありました。多くは絵に時間を割かれていましたが、たまに工作の時間がありました。
そのとき、使ったのが工作用紙です
工作用紙は画用紙と違い、1 cm x 1 cmのマスがびっしりと描かれてある厚紙です。当時、
このマスは邪魔だなぁ・・・
と思っていました(笑)。
しかし、時間が経つにつれ、マスが描かれてある厚紙の力に驚かされました。
工作用紙を発想した人は、本当に頭が良いです!
今回のブログでは工作用紙の利点について私が思いついたものを並べていきますね。
安価
まず、安価であること。四切(393 mm × 535 mm)の大きさで1枚140 円くらいです。
たった1枚の工作用紙ですが、きっちり使い切ればたくさんのことを学ぶことができます。コストパフォーマンスは最高です。
紙なので安全
紙ですので、折ったり曲げたりできます。もし、厚いプラスチック板でしたら、折った瞬間に断面で怪我をしたり、破片が飛んで目に入ってい失明することもありません。
事故が起きにくい素材ですので、子どもたちといっしょに実験するときに心配事が減るのは本当に助かります。
ただし、工作用紙の使い方によっては尖った形になる場合もありますので、この場合は注意を怠ってはいけません。
自分のアイディアを直接描け、修正できる
小学生は図を描くときは鉛筆を使います。そして、修正をしたければ消しゴムで消せます。
上記は当たり前のことです。自分のアイディアをこの世に出し、そして、現実に即して調整するということは、科学の世界では簡単なことではありません。
こんな素晴らしいことを鉛筆と工作用紙だけで実現できてしまいます
1 cmを最小単位としたら設計に定規のメモリはいらない
もし、ただの厚紙でデザインをするのであれば、線を引くために、予めメモリを決めなければいけません。
でも、初めに数字のみの情報でしたら、完成形をイメージできるでしょうか?
工作用紙には1 cm x 1 cmのマスがあります。マスの数を数えたり、あるいは、色鉛筆で設計された面を塗るだけで完成形のイメージが具体的なものになります。
ハサミ、カッターの刃物の使い方が学べる
工作用紙から形のあるものにするためには、工作用紙から設計された通りの先に沿って切り抜かなければなりません。
刃物が必要ですね
お金を支払えば何でも手に入る時代ですが、それでも最初の最初は自分で作らなければなりません。
刃物の使い方は知っていて損はありません。
- 使わないときの刃物の置き方は?
- ハサミはどうやったら紙が切れるのか?
- ハサミで真っ直ぐ切るためにはどうすればいいのか?
- ハサミで細かなところを切るためにはどうすればいいのか?
- カッターの使い方はどうすればいいのか?
- ・・・
自身の夢と夢の実現のために、刃物は危険ですが、いかに大切で便利な道具であるかを学べます。
工作用紙のパーツはセロファンテープで簡単に固定できる
工作用紙からパーツから切り出されました。これらのパーツだけを組み合わせて立体ができましたら、そのお子さんはもうプロです。
たとえば、家電などの輸送に使う段ボール組仕切りのデザイナーにすぐになれます
私を含め子どもたちのほとんどはできませんね。でも、工作用紙はよくできています。
紙ですので、セロファンテープで簡単にパーツとパーツを固定ができるのです。当たり前のことですが、これを目の当たりにしますと驚かされます。
私は、子どもたちが自分で設計して立体になったときは、毎回、正直な自分の驚きの気持と称賛を与えています。
算数の平面や立体の勉強ができる
算数が苦手なお子さんが増えているそうです。そして、学年が上がるにつれて、算数は数字に図形が加わります。
図画工作で使われる工作用紙ですが、工作用紙には1 cm x 1 cmのマスがあります。これを使えば、単なる数字が平面や立体にすることができ、イメージがしやすくなります。
PDCAサイクルが自然と学べる
PDCAサイクルとは、plan(計画)→do(実行)→check(確認)→act(改善)のサイクルのことを指します。仕事のプロジェクトをするときや研究をするときに使われます。
そもそも、一発で成熟した組織や物はつくれません。何度もやり直しながらベストに近づけます。
参考書で問題を解くとき、分からなかったらひっくり返して1つの回答を暗記するのが受験勉強の主流ですね。
でも、大人になったら、あるいは、お子さんの人生の問題となると「ひっくり返して回答を暗記」では解決しません。
それは、人は一人ひとり違うからです
大人になったときの仕事のプロジェクトや研究は、「ひっくり返して回答を暗記」では問題解決できません。ですので、時間がかかりますた、PDCAサイクルを使います。
工作用紙を使ってものづくりをしている子どもたちを観察していて思いました。
子どもたちが作ったものは、初めは稚拙でした。でも、繰り返し制作していくうちに、目的に反映した物に変わり、最後は精度が高められた物になりました。
そう、PDCAサイクルを子どもたちは無意識にやっていたのです
受験勉強も大切な時代です。でも、これからの時代、大人として問題解決できる人になることも大切です。
工作用紙は魔法の道具です。私は子どもたちに1枚1枚工作用紙を手渡してあげたいと思います。
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